医療行為の同意 認知症の問題
予防注射、胃潰瘍、胃ろう手術、経管栄養、足の切断、骨折の手術治療などで手術や医療行為をうけるときに医師から同意を求められます。
元気なうちは自分で判断して「同意する、しない」を決めるので問題がありません。
ところが、この同意をするかしないかは「本人がすべきもの」です。病院・医師側がよく行う「家族の同意」についても「家族が本人に代わって代理して同意できるのか」意見がわかれており、家族間で医療行為に関する考えがまとまらない場合には困ってしまいます。
※緊急時には同意がなくても医療行為ができるとされています。
本人が認知症等で判断能力がない場合、病院・医師側は後見人やケアマネージャーなどに同意を求めることがありますが、後見人やケアマネージャーにも「本人に代わって医療行為を同意する権限がない」ため対応できません。このため、病院・医師による手術が行われない場合があり法制度等が必要となっています。